学生会館の選び方
学生会館選びの注意点
学生会館は、通学や生活に比較的便利な場所にあります。また郊外から都心のど真ん中まで様々に立地しています。学生会館の入館費や室料については、アパートやマンションの家賃相場と同じように郊外から都心に近づくにつれて金額が上がっていきます。それでも都心に近い学生会館は人気が高く、早めに満室となります。
郊外の学生会館の中には、駅や学校まで入館生用の送迎バスを運行しているところもあります。
契約期間を選ぶ
学生会館の契約時には、はじめに契約する期間を決めなければなりません。契約期間は多くの学生会館で1年または2年契約どちらかになります。はじめに決めた契約期間の終了後でも更新料を支払うことで引き続きお部屋に住み続けることもできます。更新料は、新入居時の入館金の金額と同額かそれより低くなります。
学生会館によっては3・4年間の長期契約ができるところもあります。長期の契約をした場合には、契約期間分の入館金をはじめに一括して支払うことになりますが1年ごとに契約するのに比べトータルの支払い額がお得になります(長期割引)。
入館金パターン(例)
契約期間 | 1年間 | 2年間 | 3年間 | 4年間 |
---|---|---|---|---|
長期契約 | 10万円 | 15万円 | 23万円 | 30万円 |
1年毎の更新 | 10万円 | +8万円 | +8万円 | +8万円 |
4年契約ならトータル4万円がお得。保証金(敷金)は契約時のみの支払いです。以上は一例ですが、長期割引額は各学生会館ともにこれより高いようです。
参考
入館金
一般のアパートやマンションを借りる際に貸主に謝礼として支払う「礼金」と同意味。契約期間途中で退室しても返金されません。金額は各学生会館によって異なります。
保証金・敷金
10~30万円
契約期間中に、室料の未納や部屋を破損・汚損するなどしてオーナーへの弁償費用が出る場合に備えて預けておかなければならないお金。期間中何もなければ戻るお金ですが、契約により返金額が異なります。
選ぶ前にココを注意!
一般のアパート・マンションや学生マンションを不動産会社を通して契約する際には、不動産会社は宅地建物取引業法や消費者契約法に従って契約手続きをすすめます。そのため契約前には、借りる人に対して建物の設備内容や契約書内容中の重要な項目について書面にて説明することが義務付けられ、借りる人に一方的に不利な契約は無効とされます。
それに対して学生会館は、不動産会社を通さない個人オーナーとの直接契約が多く契約内容や手続きも当事者間で自由に行われます。そのため一部の学生会館では口約束で契約書がなかったり、借りる人に不利な契約内容が含まれていることが見受けられます。
【例】契約期間中の解約ができない
やむをえない事情以外は中途退室ができません。契約期間中の室料は必ず支払わなければなりません。一般アパート・マンションは、通常退室日の1~3ヶ月前に解約届を出すことができます。
【例】退室日について
3月で退室する場合、20日または25日までに部屋を出なければなりません。この場合でも退室月の室料は日割りされません。住んでいない日数分の室料は返金してくれないことに。
【例】契約期間中の解約ができない
退室時のクリーニング費用や壁紙取替え・パッキンの交換などの修繕費用を入居者が大部分を負担しなければならないことがあります。